3月のあたたかい日には、冬越しから目覚めたヒメアカタテハやキタテハが飛びはじめ、カラスノエンドウにはアブラムシを求めてナナホシテントウがやってきます。ひと雨ごとに春が近づいて、なの花にはモンシロチョウが訪れ、日だまりには羽化したばかりのベニシジミがとまっています。この頃にあらわれるベニシジミは赤色がとても美しい春型と呼ばれるものです。
4月のなかばごろからはナミアゲハやアオスジアゲハなどが目につくようになります。また、このころにしか現れないツマキチョウも、なの花で見ることができます。
5月になるとチョウも多くなり、イボタの白い花やチョウの花壇に咲く花にはハナアブやハチなどといっしょに次から次へとチョウが飛んできます。
サンショウやカラタチなどの葉には、アゲハチョウの仲間が産卵に来ます。よく日のあたる場所と日陰になるところにある木では別な種類のアゲハチョウが産卵に来ます。
昆虫公園の周りにある樹木にはヤブガラシというツル草がからみついています。ヤブガラシの花はあまり目立ちませんが、昆虫たちは大好きでアオスジアゲハをはじめとしたチョウ類や、ハナムグリやハチ・アブのなかまがたくさん集まります。 |
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ヨモギの葉にとまるベニシジミ |
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チョウの花壇に来たヒメアカタテハ |
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タンポポの花に来たモンキチョウ |
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カラタチに産卵するナミアゲハ |
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